TYH  宇都宮市 2005年9月着工       

宇都宮市郊外、古くに開発された建売分譲地。
敷地は狭く、周辺には同時期に建てられ痛みが目立つようになった建築が林立しています。
この計画は建築のもつ本質的な力や性能は妥協しないこと、これを前提に設計が進められました。
建築基準法の床面積はたった10坪。
ロフトや天井高さが低いため階扱いにならない収納部分をまぜても約18坪。
洗面・トイレ・お風呂以外には部屋という部屋はありません。
直方体の空間の中に4つの高低差をもつスペースをつくります。
それらは、視線高さの相違により、キッチン・リビング・子供室・寝室というような機能空間を分節されます。
各スペースは左回りの動線で構成され、キッチン土間→リビング→子供室→寝室へとつながります。
要望を整理し機能と面積を絞り、仕切りをなくす事。形態を単純化していくこと。
POHが通常行う手法ですが、それにより立体的な一室空間が形成されました。
また、この物件はコンクリート打放仕上げとし、壁仕上げは一切行いません。
それによりコンクリートのもつ力が直接肌で感じられることでしょう。
引渡し後のお客様の住まい方・自主施工によってより面白い建築になることを期待しています。

室内部分床面積約10坪(ロフト及階下収納を除く) 
施工者; 柴田工業株式会社 (宇都宮市駒生/相見積)   
 2004年11月設計開始 
2005年9月着工 2006年 1月竣工予定

現場写真 20060310::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
型枠&支保工が外れコンクリート躯体が現れました。
光がとてもキレイに壁面を照らしています。このまま住めたらいいのに(笑)



現場写真 20060121::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
上部躯体内壁が立ちあがり壁配筋施工中です。RC打放なので電器配線等の確認を丁寧に行っています。





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